暑い夏。
葉月を迎え、セミの声が
より一層暑さを感じさせます。
今月も岡山縣護國神社の
一日祭に参列させていただきました。
月末からずっと祈り続け、
本日も英霊に
「大難が小難でありますように。
子孫をお守りください。」
とお伝えして参りました。

時は八月。
この時期は、
皆さんにとって一年で一番、
英霊やご先祖様に
気持ちを馳せる季節ではないでしょうか。
終戦記念日、お盆、
そして広島・長崎の原爆の日。
上皇陛下が昭和の御代の
皇太子殿下であられた時に述べられた
「忘れてはならない四つの日」。
八月六日の広島、
九日の長崎、
十五日の終戦の日、
そして沖縄慰霊の日。
この四つの日を、国民みんなで
語り継いでいきたいと
心から願っています。

この時期に私の出番が増えるのは、
本当に有り難いことです。
「今こそ!」とばかりに、
SNSでもオンラインでも、
張り切って語らせていただきます(笑)。
この度は、
ご先祖様への尊崇の念を込めて、
お伝えしたい言葉があります。
それは――
「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」
昭和20年。
和平への祈りを重ねられた
陛下のお気持ちも届かず
ABCD包囲網やハル・ノートなど、
当時の厳しい国際情勢の中で、
我が国は開戦へと進みました。
玉砕も覚悟した戦いの中、
約三百十万人もの尊い命が
祖国のために散華されました。
そして終戦。
家族を失い、家を失い、財産を失い、
食べる物さえない焼け野原から、
それでも日本人は決して
諦めませんでした。
朝から晩まで懸命に働き、
辛さを耐え、欲を抑え、
子や孫のために汗を流し続けたのです。
その積み重ねが、
やがて世界屈指の経済大国・日本を
築き上げました。
先人の皆様の歩みには、
ただただ感謝しかありません。
ちなみに、昭和20年8月15日の
昭和天皇玉音のラジオで
よく知られている
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」
というお言葉は、
国民へ耐えることだけを
求められたものではありません。
玉音放送全体を通して拝すると、
昭和天皇は国民の苦しみに深く心を寄せ、
自ら責任を負われる覚悟を
示されていることが伝わってきます。
この間、日本はまさに
「臥薪嘗胆」の時代を生き抜いたのです。
今、私たちに必要なのも、
まさにこの言葉ではないでしょうか。
便利さに囲まれ、
欲しい物はすぐ手に入り、
少しの不便さにも不満を
口にしてしまう現代。
知らず知らずのうちに、
「我慢する力」「耐える力」
「未来のために今を律する力」が
薄れつつあるように感じます。
しかし、本当の豊かさとは、
欲しいものを際限なく
手に入れることではありません。
大切な人のために今日を耐え、
未来の子どもたちのために
今を積み重ねること。
それこそが、
先人が命を懸けて私たちへ残してくださった
日本人の精神なのではないでしょうか。
「臥薪嘗胆」。
それは苦しみを美化する言葉ではありません。
志を忘れず、
未来のために自らを律する覚悟を教えてくださる、
先人から現代への贈り物なのです。
贅沢をむさぼる人があふれる時代への戒めとして、
この言葉を胸に刻み、
英霊やご先祖様に恥じない生き方を、
一日一日積み重ねて参りたいと思います。
最後に――
被災地の皆様。
どうかご無事でありますように。
皆様の苦しみが一日も早く和らぎますよう、
心よりお祈り申し上げます。
国民みんなで支え合い、
必ず乗り越えていきましょう!
ー武田勝彦
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